絶望が不足気味です。

久しぶりのエントリー。これだけ更新しないなら、いっそ閉めてしまう方が気が楽かもしれないとも思う。


車内レイプしらんぷり 「沈黙」40人乗客の卑劣 : J-CASTニュース

この記事とか、「間接的殺人」論争とか、どうも絶望が不足気味ではなかろうか。己が無力に対する絶望など、十代のうちに済ませておいて欲しいと思う。

「すべての人は救われるべきである」という倫理的命題は肯定しよう。しかし、「人はすべての人を救わなければならない」などという命題を振り回すのは倫理的暴力であろう。これらの言説は、自省の身振りで無理な命題を立ててしまっているのである。人は神様ではない。

まずは不可能を受け入れ、ちゃんと絶望して2つの命題の違いを認識すべきだ。そうでなければ、前者を軽んじることにもなりかねない。


倫理は磨くモノであって、振り回すモノではない。危ないからね。