報道と捏造と野次馬


日本で暴動起きてるんですけど - good2nd


阪神淡路大震災の際、キー局が飛ばしたヘリの爆音が被災者救助の障害となり、地元メディアの人間とキー局の人間との間で「ヘリを下げろ」で押し問答になった話は有名である。


20年ほど前の「西成暴動」では、センセーショナルな報道に煽られた他地区・他地方の人間(主に若者)が押し寄せ、投石、放火などの狼藉を働いた。「暴動」当事者の労働者達が止めに入ったが、諦めて遠巻きに傍観することになる。途中からは暴れているのは他の人間だけで、「これじゃあ仕事に行けん」と困った労働者のコメントが象徴的であった。


この様なことがあり、関西のマスメディアは取材・報道により損害を与えるようなケースでは控える傾向がある。「知る権利」との兼ね合いもあるが、取材・報道による損害を鑑みることは支持したい。


度を越せば報道ではなく捏造である。誰かの野次馬根性を満たすために取材対象者の生活を脅かす必要はない。ただし、個々の問題点に関する取材・報道が必要であるのは当然。