ブクマコメント補足。或いは無題。ってタイトルが思いつかない。

id:cnktさんの企画を挫く意図でコメントした訳ではないが応答として若干補足を。


http://d.hatena.ne.jp/cnkt/20090214/p1


ハラスメントに限ったことではないが、「受け手がそう感じたなら」と云う主観に帰結してしまうことによる問題は2点。


まず、行為者が反省不能となること。
それが被行為者(受け手)の主観に帰結される以上、行為者は何処を探してもその行為がハラスメントである理由を見つけることができない。それは「他人の主観」と云う手の届かない所にしかないのである。


次に、被行為者が判断不能となること。
被行為者がそれをハラスメントだと感じても、「そう感じる私は正しいのか」と云う判断ができない。これは「そんなことをハラスメントだと感じるお前が異常なのだ」と云う声に抗う術がないということである。


よって、それが問題である以上は主観に帰結させるべきではない。問題を主観に帰結してしまうことはそれを解決不能とする。


[追記:2009/2/17]
ブクマで反応頂いた点を再度補足。

契機としての主観性を否定するものではありません。主観に基づいて提示された「後」は主観に差し戻すことなく掬い上げなければいけない。と云う意図*1です。

指摘したいのは「受け手がそう感じたならハラスメント」ではなく「ハラスメントだから受け手がそう感じた」ってことです。


[再追記]
追記の最後の一文は問題ありか。循環モデルを前提としているのだが上手く書けない。要再考。

*1:それによる再・権力化と云う話もありそうだが、その辺は考えていない。