阪神ファンにおけるナショナリズムの内実

断っておくがタイトルはネタである。阪神ファンによる橋下新知事バッシング(?)がブックマーカーな人達に大層不評なので、勝手ながら弁明してみたい。


橋下氏に「ヤメロ!」コール 巨人ファン判明で「虎キチ」激怒 : J-CASTニュース

この記事自体も現象を正しく捉えていない。
私は阪神ファンではないが、地元サッカークラブを応援しているので彼らの心情は安易に想像できる。彼らは激怒しているわけではないし、本気で「ヤメロ!」と云っているわけでもない。

彼らの心情として最も妥当なのは、記事にもある「それはアカンやろ!」である。


この「それはアカンやろ!」を肯定文で表現すると「知事を辞めろ」や「巨人ファン辞めろ」になってしまうだけで、当然それが無茶な話だと云うことも解っている。解っているから本気ではない。阪神ファンだからといって馬鹿ではない。


では「それはアカンやろ!」と云うのがどういう心情かと云えば、私個人は自分の身に置き換えれば了解可能である。
元旦国立の天皇杯勝戦。相手方ゴール裏に京都府知事がいる情景を想像すればよい。

.............それはアカンやろ!


特定のスポーツファン以外の方にも理解し易い例え話をするとなると、オリンピックのマラソンがいいであろうか。
ゴール間際に日本の選手が2位でデッドヒートを演じている。1位の他国の選手を今正に抜き去らんとした瞬間。現職総理大臣が1位の選手を応援し始めたら。


無論、総理大臣と云えどもスポーツでどの国のどの選手を応援するかは個人の自由の範疇であろう。しかし、何か釈然としないものを感じはしまいか?
その釈然としない気持ちが「それはアカンやろ!」である。


さりとて、何度も云うようだが阪神ファンだからといって馬鹿ではない。
今はまだ橋下氏が何の実績も残していない無色の状態だから「巨人ファン」であることがクローズアップされるだけで、氏が大阪の為に難問を解決していけば阪神ファンの評価も劇的にこう変わるであろう。


「橋下は大阪のことを考えてようやっとる。.......巨人ファンやけどな。」