「靖国 YASUKUNI」問題の感想

ブクマコメントで放言を書き散らしたので少し言及。


http://d.hatena.ne.jp/plummet/20080411/p1
はてなブックマーク - 映画『靖国 YASUKUNI』の近辺がきな臭くなってきた - 世界の中心で左右をヲチするノケモノ【厭趣呪詛編】


ブクマで示されている映像も一通り見てみた。
問題を何処に置くかという視点設定の段階で政治性が問われる話である。問い自体が政治性を持つという厄介をどう処理するか。


まず、この映画自体が助成金の要件である「政治的中立」*1を満たしているか否かは問わない。というか問えない。そんなものは個々人が映画を見て判断するしかない。
有村議員の質疑でこの映画の「政治的中立」が疑わしいのは解る。故に議員がこの映画を元に助成金審査の在り方を追求するのは正しい。正しいのだが、「この映画」に拘り過ぎている為に結果的に映画の内容に対する政治的介入となってしまっている。


「政治的中立」などは政治的均衡でしかないと云ってしまえば、有村議員の「政治的介入」は政治的には正しいとも云える。だが、それをやってしまうと「政治的中立」と云うお題目を無効にしてしまい、今後の文化助成が難しくなるのではなかろうか。議員はその点も今後フォローする気でいるのか。


あぁ、落ちが思いつかない。やれやれ。
とりあえず、助成金は出さないでいいから映画が上映されるようにしてくれ。そんでもって、助成金審査の在り方は別途議論すればいいじゃないか。

*1:追記:正しくは「政治的な宣伝意図がない」の模様。コメント参照。